交通事故で調停を利用するメリットとデメリットとは?

調停を利用する

交通事故にあってしまった場合、相手に対して損害賠償請求をする事になりますが、その場合まずは示談交渉から始めます。しかしお互いの言い分が対立してしまい上手くいかない場合があります。交渉が決裂してしまったからといってすぐに裁判で損害賠償訴訟を起こす方法もありますが、その前に調停を利用すると言う手段もあります。
調停とは簡易裁判所で裁判官や委員に間に入ってもらって、被害者と加害者の両方の意見を聞きながら調整をし話し合いを進めていく方法の事です。
では調停を利用するメリットは何かと言うと、まず手続きが比較的容易なので個人でも利用しやすいという点です。申し立てをする時は、簡易裁判所へ行き、申立書の用紙に必要事項を記入して提出するだけです。
また費用も安いので経済的に助かると言う点もあります。申し立て費用はどれ位の損害賠償をするかによっても違いますが、例えば100万円の請求を相手にする場合は印紙代の5000円と数千円ほどの郵便切手がかかるぐらいです。手続きも難しくないのでわざわざ弁護士や司法書士に依頼する必要もありません。
そして調停が始まっても間に裁判官や委員が入ってくれて、お互いが納得できるように解決方法や意見を出してくれたり提案してくれたりするので、冷静に話し合いをする事が出来ると言うのも大きなメリットです。
他にも完全に非公開で行われるので外部に情報が漏れるという事がなくプライバシーを守る事が出来るという点もメリットの一つです。裁判所の裁判官や委員も守秘義務があるので外で誰かに話すという事は出来ません。
まだまだメリットはあります。それは問題が解決するまでの時間が比較的早いという点です。申し立てを行うと、月に1回ほど裁判所で話し合いをする事になります。それを2~3回行えば解決する事が多いので、申し立てから解決するまでの時間は平均して2~3ヶ月程です。裁判だと何年もかかる事もあるので、それと比べると解決するまでの期間はとても早いです。そしてお互いに当事者同士が合意できれば調書が作成されて手続きは終了し、後日加害者側から損害賠償金を受け取る事が出来ます。

デメリットも..

一方、デメリットもあります。まず申し立てをしたからといって必ず問題を解決できるとは限らないという点です。あくまで被害者と加害者の話し合いの手続きを取るだけなので、裁判官や委員が間に入ってくれたとしても彼らが無理に意見を押し付けるわけにもいかないため、双方が納得しない限り話し合いは解決には至りません。
また損害賠償額が低くなってしまう場合もあるという点です。加害者側と話し合いをする場合、自分の主張ばかりを言っているだけでは解決する事がなかなかできません。相手には相手の言い分もあるので、多少は譲歩する部分も出てきます。その為、自分が望んでいた損害賠償額と相手の額の間を取る事で解決するというケースも多く、その結果裁判を起こして勝った時に受け取る事が出来る額より少なくなってしまう場合もあります。
他にも結局合意が出来ずに今までかかった時間や手間が無駄になってしまう可能性もあるというのも大きなデメリットです。いくら調停を利用しても、結局被害者と加害者の間で合意できなければ交渉不成立という事で結局損害賠償請求訴訟を起こすという事になってしまいます。そうすると今まで裁判所へ行き、書類を書いて書類を提出した時間も裁判所で話し合った時間や手間も全て無駄になってしまいます。その上さらに裁判を起こすという事でまた時間と労力がかかってしまいますので、注意が必要です
このように調停を利用する場合、メリットとデメリットの両方があるので、よく考えタイミングを見計らってから行動する必要があります。