後遺障害認定で非該当になってしまったら

むち打ち

交通事故でむち打ちの傷害を負った時、なかなか痛みや症状が軽くならないケースが御座います。衝撃が大きければ大きい程、数ヶ月以上残ってしまうのは珍しくないのです。その場合、痛みが残っている状態で後遺障害の認定を受ける事だってありますよね。

しかし、治る見込みが無い段階でも認定を受けられない事があるのです。本人にとっては納得出来ないものの、決して珍しい話ではありません。実際にはよく見受けられる問題です。最下級の14級さえも認められないという事はどういったケースなのでしょうか。

後遺障害認定を受けれない理由

一つ目に挙げられるのは、他覚的所見が見られない場合です。具体的にはレントゲンやCTやMRI等の画像による検査や、握力テストやジャクソンテストの結果が診断材料となります。たとえ本人が痛みの症状を訴えていても、検査上で異常が無ければ非該当になってしまうのです。

次には、実通院日数が少ない事も要因とされます。通院の日数が少ないという事はつまり、症状が重くないと判断されてしまうからです。またご本人の自覚症状がカルテに反映されていなかったり、記述内容で「大袈裟だ」と思われてしまったらそれもアウトなのでしょう。

そもそもむち打ちなどでは他覚的所見がないことが多く、痛みや自覚症状はレントゲンに影響する事が殆どありません。痛みのレベルというのは、等級認定において重要な要素になります。そのため痛みの度合いが軽いものであったり、一時的に訪れる痛みだったりすれば認定を受けるには不利になってしまうのも無理ありません。

とはいっても、交通事故によるしびれや強い痛みはしつこく付き纏います。これまで経験した事のない違和感が今後も長く続くと考えるだけで、精神的にも大きなストレスになってしまいます。生活にも支障が出てしまいますし、大変負担になってしまう事実はとても憂鬱です。

また後遺障害認定においては、医師が作成したカルテや診断書に基づき認められます。被害者が医師に程度や内容や度合いをしっかり伝え、ありのままを記載するという手順で認定のための資料が作成されていくので、受診の際には感じられる自覚症状を事細かに伝える事が大切ですね。

寧ろ、自覚症状についてしっかり話さなければ症状に関する項目が軽視されてしまいます。そうなると記載が曖昧になってしまいますので、受診するたびに詳しく伝える事は非常に重要です。「しつこく思われるかもしれない」なんて考える必要なんてありません。

「非該当」という結果になってしまった後の対処法

そして大切なのは「非該当」という結果になってしまった後の対処法です。ショックを受けながらも諦めるのではく、まずは落ち着いて事実を確認しましょう。初めての事に惑わされてしまうのも無理ありませんが、ご自身で出来る事は沢山あります。何せ、約1割の方が等級認定・等級変更を得られているのですから。

認定結果には、理由が記載されているはずです。その内容を「後遺障害認定基準」と照らし合わせながら確認しましょう。そして、認定機関での手続きや診断書等の証拠をチェックします。

参考外部サイト:損害調査|損害保険料率算出機構

治療費を相手方の保険会社が支払っていた時には、相手方の損害保険会社へ診断書や証明書のコピーを請求しましょう。中でも大切な書類というのが「後遺障害事案整理票」です。この整理票は、被害者より請求があった場合には発行しなければいけないとお約束するための書面です。

出来るだけ多くの書類を揃えた上で、弁護士に依頼しましょう。職務上の支障が生じてしまっている場合や日常生活上の支障が生じてしまっている場合には、労働能力喪失が認定されます。そうすれば、後遺障害に基づく損害賠償を獲得できる可能性がありますのでね。

交通事故被害に遭って今後も後遺症が残りそうな場合、もし非該当という結果に至ってしまったら早期に弁護士から適切なアドバイスを受けましょう。